【離婚】夫(妻)の浮気相手と修羅場にならないための3か条

離婚専門行政書士が教える

‐パートナーの浮気で浮気相手と修羅場にならないための3か条-

※当記事は、調査会社様より依頼を受けて作成したものです。

はじめに

 最近、芸能界などで婚姻中の浮気(不貞行為)の話題が多く取り上げられるようになりました。

 浮気という行為自体が急激に増えたというよりは、その行為に対する世間の目が日に日に厳しくなってきているというように思います。

 ただ、一昔前は浮気と言えば「男性がするもの」というイメージがありましたが、最近では男性と女性の浮気をする割合はほとんど差がなくなってきました。

 そういった意味では、パートナーに浮気をされてします機会は徐々にではありますが増えているのではないかと思います。

 そのような中で、浮気をした本人としてはきちんと法的な責任を果たすことが求められるのは自業自得ですが、パートナー浮気をされてしまった方も様々なトラブルに巻き込まれることになります。

 

 そこで、今回は「パートナーの浮気で浮気相手と修羅場にならないための3か条」と題しまして、浮気をされてしまった方が浮気相手とトラブルにならないためのポイントをお伝えしたいと思います。

 

パートナーの浮気相手とのトラブル

ここでいう、浮気相手との修羅場とは「浮気相手とのやり取りの中でトラブルに発展した状態もしくはその可能性が高い状態」のことを指します。

 

浮気相手との修羅場は、大きく分けて下記三つのパターンがあります。  

 

 浮気相手との修羅場の3パターン

  1、感情的系  

    これは、浮気をされた方が浮気現場を目撃したり、浮気相手と面会するなかで感情的になり、脅迫や暴力行為に出てしまうことでおこるパターンです。

    場合によっては、被害者であるはずの浮気をされた方が、傷害罪(最悪の場合は殺人罪)などに問われることもあります。

     また、浮気相手の住居や勤務先に押しかけるなどをしてしまい、損害賠償請求を受けてしまうことも珍しくありません。

 

  2、否認系 

   これは、密会現場を目撃したり、携帯などで怪しいやり取りを見つけた後などに、浮気相手を問い詰めるも「ただの友達」「相談に乗っていただけ」「冗談でメールしていただけ」などといってはぐらかされてしまうパターンです。

 これパターンは、単に事実が明らかにならず泣き寝入りすることになるというばかりか、浮気相手の認めない態度に激高し、上記の感情的系に発展することもあり危険です。

 

  3、逆切れ系  

  これは、浮気相手が浮気現場を見られたもしくは問い詰められたことなどで追い詰められ、激高し暴力行為や脅迫行為を行ってくるパターンです。

  これは、女性同士の場合によく起こる傾向がありますが、男性同士で起こる場合は命の危険が伴う重大な事件となります。

  また、肉大抵な損害だけではなく車を壊された、家を壊されたなど器物損壊被害もでることがあります。

 

被害者のはずが、いつの間にか加害者に

前述したように、浮気相手との修羅場の最大の恐ろしさは、対応を間違えると最悪の場合、自らが犯罪者になってしまうという所です。

当初は紛れもなく被害者であり、色々な人が同情し味方になってくれていたのに、一時の感情に任せて犯罪行為をしてしまうと、あっという間に孤立無援の犯罪者です。

世間は、「浮気をされたのだから仕方がない」とは思ってくれません。

越えてはいけないラインを越えずに、正当に浮気相手に責任を果たさせる為に、これから

「浮気相手と修羅場にならないための3か条」を具体的にお伝えいたします。

 

浮気相手と修羅場にならないための3か条

 

①証拠を押さえる。

 これは、上記のすべての修羅場パターンに有効です。きちんとした証拠を押さえることで、相手の否認を予防できるだけでなく、心のゆとりが生まれ感情的になることが少なくなります。

 証拠というと、「ラブホテルに出入りする写真」というイメージが強いですが、それ以外にも証拠として活用できる可能性のあるものは多数あります。

 また、裁判で活用できるレベルのものが取得できることが理想ですが、実際には相手が浮気を認めさえすれば、解決に向かうこともあります。

 その意味では、まずはできる限りで証拠を収集することも検討してもいいかもしれません。

 証拠の集め方は色々とありますが、主なものは以下の通りです。

・会話を録音する。

 パートナーもしくは、浮気相手との会話を録音する方法です。浮気を認める、もしくは匂わすような発言の録音を目的とします。

・パートナーの携帯を見る。(メール・SNS・画像)

 公に推奨することはできない方法ですが、この方法による浮気の発覚はかなり多いです。

・パートナーの財布の中身を見る。

 この方法も形態を見る方法と類似しています。ただ、直接的な証拠というよりはレシートや会員証などからメインの証拠物の補強をすることが多いです。

・日記をつける。

 この方法はパートナーものに触れることなく作成できる証拠です。相手の行動や言動などを記録しておくことで、後に証拠として活用できる可能性があります。

・探偵の利用も検討してもよい。

 きちんとした証拠の収集は方法によっては素人にはかなり困難であることが多いです。

その代表が、「パートナーの浮気現場を写真で撮る」というものです。撮れれば、かなり有力な証拠として活用できますが、尾行や隠し撮りなど時間的にも肉体的にも負担が大きいことが多く、リスクも高いです。ここでいうリスクとは、パートナーに気づかれてしまうという事の他に、車で尾行中に焦って事故を起こしてしまうといったものも含まれます。

 とはいえ、探偵への調査依頼は内容によっては数十万から数百万の費用が掛かることもありかなりの負担となります。しかも、多くの場合には成功を約束してもらえることはありません。(着手金と成功報酬を分けている調査会社もいますが、そもそも、着手金が高額であることが多いです。)

 もちろん、それらの調査費用はいたずらに高いわけではなく(もちろん、なかには悪質な業者もいますが。)、調査にかかるリスクと人件費を加味したものになっています。

 とはいえ、その調査費用が負担となることには変わりはないので、依頼の際にはいくつかの工夫が必要です。

 探偵を利用する際の3つの注意点

1、パートナーと浮気相手が会う日時をできる限り絞り込む。

2、予算を決めて、その予算内で証拠が取れなければ諦める。

3、法律の専門家(弁護士・行政書士)等に探偵の紹介を依頼する。

 

②直接会わない。

  これは、感情的系・逆切れ系の修羅場パターンに有効です。直接会わず、郵便でのやり取りをするだけでいたずらに激高し間違いを犯すリスクはなくなります。

しかし、相手が郵便でのやり取りに応じない場合や、浮気相手が知り合いである場合など、どうしても会って話をする希望が強いようであれば、以下のことに注意をすることが大切です。

直接、浮気相手と会わなければいけない場合の5つの注意点

1、必ず、複数で行く。

出来れば共通の知人か法律の専門家が望ましいです。

2、相手の体や物に触れない。

  誤解や濡れ衣を防ぐために、軽く触れることも避けたほうがいいです。

3、会話を録音する

  トラブルの予防の為に、できれば会話の録音が望ましいです。

4、丁寧な物腰を貫く。

 脅したり、恫喝をすることは逆効果です。

5、相手の免許証をコピー

  スムーズな問題解決の為に、連絡先なども含めて相手の情報確認はしておきたいです。

 

③自暴自棄にならない

 これは、特に感情的系の修羅場パターンに有効ですが、落ち着いて問題解決することができるようになるという意味ですべてのパターンに非常に有効だと言えます。

 パートナーに浮気をされて相談に来られる方の中には、自暴自棄になられている人が珍しくありません。

 「相手を殺してやる」「家に乗り込んで暴れてやる」など、犯罪行為をほのめかす方もいれば、「自殺したい」という人もいます。

 そういった被害者の気持ちは痛いほど理解ができるのですが、それをしてしまっては全てが悪い方に行ってしまい誰も幸せになりません。

 ですので、問題を解決するために、さらには幸せな生活にも為にも以下のことは遵守頂きたいと思います。

 冷静に問題解決するための5つの注意点

1、法律を守る。

 当たり前のことですが、あまりにショックなことがあると人は「もうどうなってもいい」という感情になるときがあります。肝に銘じてほしいです。

2、仕事にはいく。

 苦しいですが、仕事にきちんと行くことで気が紛れますし、無断欠勤などで解雇され収入がなくなると、負のスパイラルが止まらなくなります。

 こういうときほど、仕事に集中しましょう。

3、食事はとる。

 無理にでも栄養を取ってください。最悪点滴でもいいです。

4、睡眠をとる。

 どうしても眠れない場合は、心療内科等を受診することも検討ください。

 その際には、診断書をもらいましょう。

5、一人で抱え込まない。

 一人で考えていると、悪い妄想が頭を占拠します。お友達やご両親にお話をするだけでも気が紛れますし、支えてくれる人がいるという事で自信になります。

もちろん、法的なことでの相談は専門家に相談することがよいでしょう。

 

まとめ 

 パートナーに浮気をされてしまった方に、私がいつもお伝えする言葉があります。

それは、「最後に勝ちましょう」という言葉です。

 本当は「勝ち負け」ではないのですが、要するに「一番優先して守るべきものを、きちんと守っていきましょう」ということを明確にしてもらうことが大切だと思います。

それは「浮気相手を、殴って病院送りにすること」なのか

「自分がとことん不幸になって、パートナーや浮気相手が責任を感じるように仕向けること」なのか、「平和的に解決し、慰謝料もきちんと支払わせて、新しい人生を歩むこと」なのか、それぞれが一度冷静に考えることが大切です。

 私は、その答えを最大限尊重し、実現できるように全力を尽くしてサポートさせて頂きます。

参考になりましたら幸いです。

お悩みの方は、お気軽にお問合せくださいね。